禁酒、断酒を始めた人間、また自身の飲酒習慣を見直したい人が必ず考えること。
もしも、お酒を一切飲まなければ一体いくらお金が浮くのか…?
以前当ブログにて、飲酒習慣に問題を抱えた日本人が、
一斉にお酒をやめたら年間で約4兆円浮くはず…、などとトンデモ理論を記事にしました。
(今でも私はこのトンデモ理論の信奉者)
しかし、今回考察したいのは、毎日のお酒代を仮に投資に資金運用した場合、どの程度の金額になるのか。
この場合の投資というのは、ギャンブル性の高いデイトレードなどではなく、
積立のいわゆる長期型投資。
過去の株価動向から時間をさかのぼり投資をした場合の金額をざっくり計算してみました。
どれくらいの資金をどれくらいの期間投資すれば、一体いくらになるのか。
しょうもないタラレバ話ですが、このあたりを大雑把かつ、簡単に見ていきましょう。
投資の「と」の字も知らないド素人なりに、都合のいい青写真を描いてみましたよ。
お酒に費やした金額を簡単におさらいしてみよう
私が現在41歳、二十歳からお酒を飲み始め(ホントはもっと前から飲んでるが…)40歳でやめたので、足掛けちょうど20年飲酒していたことになります。
断酒直前までお酒に使っていたお金が月で大体2〜3万程度でした。
20代の頃は飲み会などの参加は積極的でしたがいうほど飲んではいません。
なので、20年間の酒代を平均で換算するとおよそ月額2万円くらいと考えて計算します。
すると1年で24万円なので、10年で240万円となり、20年だとその倍の480万円という計算になります。
肝臓を痛めつけ、脳細胞を破壊、萎縮させ、毎度二日酔いと後悔をゲットしていた飲酒習慣で費やしたおおよその合計金額となります。
かなりの大金ですが、お酒にまつわる出費、(タクシー代、運転代行、二日酔い対策サプリなどその他諸々)を考えるともっと使ってるハズですけど、面倒なのでこのまま月2万円で計算していきたいと思います。
ご覧のあなたも上記のリンクから自身の飲酒による月平均の消費金額を算出してシュミレーションしてみましょう!!
S&P500の平均利回りから計算
今回皮算用に使うのは、世界で最も有名で利益を上げているアメリカのS&P500というETFで見ていきます。
S&P500は正式名称をStandard & Poor’s 500 Stock Indexといい、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。
S&P500の構成銘柄はアメリカを本拠地とする代表企業500社から成っています。
皆さんご存知の「Amazon」や「Apple」など超有名な大企業が選抜されています。
こちらのいわゆる「インデックス運用」で計算していきましょう。投資信託には大きく2つの代表的な運用システムがあります。
・インデックス運用
株式市場の平均と連動して保有するバランス型、安定している分手数料や利回りは後述のアクティブ運用より低いとされる。
・アクティブ運用
投資のプロによる選別型の運用、より利益を得られるように上がりそうな株などをプロの判断で代行投資するやり方。大きく儲かる可能性がある分リスクが高く手数料も大きい。
利回りはその時々の株価によって上がったり、下がったりするのはみなさんもご存知でしょう。
2000年〜2020年までのおよそ20年間で前述のS&P500の米国株価指数は
2000年代初頭の「ITバブル崩壊」
2008年の「リーマンショックによる金融危機」
つい最近の「コロナショック」など、
いくつか大幅に下落する局面に遭遇しましたが、
2010年以降は概ね堅調に指数を伸ばしています。
以下のグラフが2000年〜2020年までのS&P500における株価のおおよその推移です。
過去20年の運用成績は7.94%となっています。
なので、とりあえずここでは利回り8%で計算していきましょう。
簡単に解釈すると積み立てたお金が毎年8%増えるということです。
ちなみに8%はかなりの高利回りです。
日経トピックスの平均利回りが2%弱くらいになります。(…だったと思う)
気になる方はぜひ詳細を自身で調べてみてください。
恐るべし!「複利効果」のスノーボール!!
実際の投資運用は投資信託の会社に手数料などが支払われますし、利益から税金も発生します。
株価の動向で細かく利回り等も上下変動するので、単純に得られる純利益はわかりませんが、(この辺はプロの領域?)これはあくまで仮定のお話(取らぬ狸のファンタジー)なので、
この辺はマルっと無視して超ざっくりと「年率8%」で計算します。
テキトーだな…
最初の年、2001年に月2万円を年間で24万円積立投資すれば、
その年の運用収益を合わせた金額は24万9千円、
積み立てた資金、元本が24万円なので、元本を差し引いた金額、9千円が「儲け」になります。
「一年でたったそれだけ?」と思うなかれ、
すると元本とは別に「収益から」も利回りが発生します。
これがいわゆる「複利」です。
そして前年度収益で得た24万9千円をそのまま運用しつつ
2年目も引き続き月2万円、年間24万円積立投資をすると、
元本+運用収益で51万9千円。
運用収益は3万9千円と前年度よりも大きく増えます。
この調子で、毎月2万円を20年間投資を積み立てていくと
20年ではなんと、1,178万円となります。
実に倍以上に金額が膨れ上がるのです。
元本からの利回りによって得た収益からの利回り、つまり「複利効果」で、このような収益になる訳です。
スノーボール、即ち雪だるまが転がりながら大きくなるが如く、投資運用によるお金も継続することで増え続ける可能性があるわけですね。
当然、減る可能性もあるので、今後このように都合よく順調にお金が増えるわけでは無いと思います。
しかし、お酒で消えたお金を運用次第で、このように大きく増やすことも可能「だった」訳ですね。
しかし、お酒で失ったお金と時間はもう、二度と戻ってきません。
もう、二度と戻ってきません。
過去を悔やんでも仕方がないので、これからはお酒で溶かしたお金と時間をどう扱うかをじっくりとシラフのフレッシュな脳みそで考察したいものです。
飲酒による「逆」複利
飲酒によっても、実は複利の効果があるようです。
単純にお酒の飲み会などで散財して、借金する方もおられますが、この場合はちょっと解釈が違います。
飲酒をしてアッパラパーになれば、その時は楽しく「快楽」という「利益」を享受できます。
しかしその「利益」はそのまま翌日の二日酔い等の不快感という「不利益」に変わるのです。
- 「+5」の快楽を得るために飲酒した場合、翌日は二日酔いによる「−5」の不快。
- その「−5」の不快を解消するため「+5」の飲酒、これで「+−0」。
- さらにここから「+5」の快楽を得るために飲酒すれば合計「10」の飲酒となり、翌朝の不快は「−10」。
このようなマッチポンプを繰り返し、「人生の負債」を積み重ねていき、それらの複利が年月を重ねるごとにどんどん大きくなるのです。
これはまさに不幸のスノーボールや〜!!
自身の散財や病気程度で済めばまだかわいい方で、
依存症にまで陥った人たちは往々にして周囲の人間を巻き込みます。
- 借金をこさえて家族に負わせる。
- 病人になって治療費を家族に払わせる。
- 酔っ払って管を巻き身近な人間に暴言や暴力をふるう。
- 飲酒運転をして人様の健康や命を奪う。
もう枚挙に暇がありませんね。
自身の飲酒に疑問を持っている人は、
時間とお金の使い方から抜本的に考え直してみましょう。
まずは少額から運用してみる
私自身、恥ずかしながら投資の運用に関しては完全な素人で、実はまだ手を出してはいません。
なので軽々なことは言えませんが、これまで飲酒に費やしたお金の一部でも「飲んだつもり」で投資に運用してみるのは悪い選択肢では無いと思います。
現在書籍などで勉強中で、これからちょっとずつ始めていく予定です。
私は自身の家賃や電気代、スマホ代などを楽天カードで、決済しているため、毎月千円程度ポイントが付与されます。
今より知識と経験を増やし、ある程度詳しくなって、運用による利益を得られるようになった時、改めてお酒代の「飲んだつもり投資」によるメリットなどを記事にしていきたいと思っています。
あなたも興味があるなら、数百円、数千円の少額からネット証券などで始めてみるのをご提案したいと思った次第でございます。
また、投資関係の書籍はAmazonによるKindle Unlimitedの読み放題プランにてたくさん読むことが出来るので、ぜひご活用ください。
わたしが読んで見て面白くて、分かりやすいと思った電子書籍は、
興味が湧いた方はぜひご一読してほしいです。
株価というのは社会情勢とも密接に関わっており、その時々のニュースなどにも反応して変動したります。
日本においても、天災の発生や政権与党の動向などで様々な様相を垣間見せますよね。
つまり投資を勉強することは自身の経済観念だけでなく、
社会と経済の関連性も同時に学ぶことが出来るのです。
かつての私のようにお酒を飲んだくれて無為に過ごしていたら、
只々不平不満を吐き散らす「痛い人」に落ちぶれてしまうのが関の山でしょう。
飲酒をしていてもしっかりした経済観念をお持ちの方は沢山おりますが、
少なくとも私とあなたは違うのでは無いですか?