以前当ブログでYou Tubeにおいて、お酒のCMは殆ど出ないとほざいてましたが、訂正します。
コロナの影響で、いわゆる「宅飲み」する人が増えた為なのか、最近You Tubeでもお酒のCMを頻繁に見かけるようになりました。

しかし、心配無用です!
強制的に視聴させられる地上波のテレビCMと違いYou TubeのCMはお酒の広告をカットできます。
自身のアカウント上である設定をすることにより、自身の観たい広告の種類をある程度選別できるのです。
非常に簡単にできるので、禁酒、断酒中の方はぜひお試しください。
You Tubeの広告は双方向性がある


いまやネット広告はテレビCMや新聞広告(折込チラシ含む)と違い双方向になっています。
自身の持つアカウント情報、年齢、性別、お住いの国や地域、よく見るサイトや動画視聴履歴などをもとに、AIが解析しユーザーの嗜好に沿った広告が提供されるのです。
それによりユーザーファーストの広告戦略が可能になり、企業側も詳細で効果の高いフィードバックが得られ、企業にもユーザーにもwin-winな環境が構築されつつあります。
我々も興味のある広告ならみたいですが、そうでもないものは避けたいところ。



そういう意味で禁酒、断酒者にとって、お酒の広告は最も避けたいものと言えるでしょう。
自分の趣味嗜好がGoogleに知られてしまうという所で賛否が分かれそうですが、私は便利だと思います。
You TubeでCMをカットする方法はいくつかありますが、最も便利なのはプレミアム会員へのアップグレード。
こちらはお試し期間として最初の1ヶ月間は無料で利用できます。
お試し期間終了後は月額1,180円の料金で、CMカットの他様々な特典があり、高画質、高音質でプレミアム動画(ドラマや映画など)を観ることができます。
しかし、You Tubeの魅力はやはり無料で観られるというところに尽きるので、そうなるとCM視聴は避けられません。
実はブラウザのプラグインを利用すれば無料会員でもCMそのものをカットできます。
しかし、それをやるとYou Tube利用時以外でも、サイト表示などに制限が発生したりするので、ここでその方法は割愛します。
一方的に提供されるテレビCMや新聞広告と違い、ネット広告は双方向性がありユーザー側も取捨選択がある程度できます。それに伴い大手企業はオールドメディア(テレビ、新聞、ラジオ)への広告出稿料を年々減らし、ネット広告にシフトチェンジを進めています。
企業側、ユーザー側が相互に選定し合えば、需要と供給のバランスをコントロールし、「最小の広告料金」で「最大の広告効果」が望めます。



「広告効果」のフィードバックが曖昧な地上波テレビが、オワコンと言われる理由の一つと言えるでしょう。
ログインすれば、広告を選べる


では本題のYou Tube(無料ユーザー)でお酒のCMをカットする方法を紹介していきましょう。
とても簡単ですが、そのためには前提としてGoogleアカウントが必須となります。
もはやGoogleアカウントは持っていない人を探すのが難しいほど、地球に普及しました。
Gメールを始めとする様々なGoogleアプリを利用する際には欠かせませんよね。
You Tubeもまた、視聴する際はGoogleアカウントでログインして利用する人がほとんどでしょう。そうすることで自分の好みの動画をたくさん見られるからです。
もし持っていない人はすぐに作りましょう。
Googleの公式サイトを始め、様々なサイトで取得方法が丁寧に紹介されているので、ここでは端折らせていただきます。
今回はipadのYouTubeアプリ画面で説明します。
スマホやPCのwebブラウザ上でも基本操作は変わりません。
You Tubeアプリを起動して、まずはログインです。
ログアウトの状態で起動すると、ポップアップでログインを促してきます。
出ない場合は画面右上の人型のアイコンをタップしましょう。
過去に既存のアカウントでログインしたことがあれば、ポップアップに表示されるアカウントを選択するだけでログインが完了します。
メールアドレス、パスワードを入力すればログインできます、簡単ですね。


ログインしたら右上にあるアカウントのアイコンをクリックするとポップアップが出るのでその中の「Googleアカウントを管理」をクリックするとアカウントのホームに入れます。


その中の「プライバシーとカスタマイズ」→「広告のカスタマイズ」の順にクリック。




その中にある「広告のカスタマイズ」を「有効」にしてください。


そうすると「広告のカスタマイズに利用する要素」というものが出てきます。


これらの中から、自身の好みの広告のカテゴリーをカスタマイズできるのです。
色々ありますがどんどん下にスクロールしていくと「YouTube の広告カテゴリベータ版」というのがあり、その中に「アルコール」「ギャンブル」という項目があります。


これの「表示を減らす」をクリックすると、「YouTube でこのカテゴリの広告の表示を減らしますか?」という質問が出るので、「次へ」をクリックすれば完了です。




「これらの広告に関するポリシー」をクリックすれば、アルコールやギャンブルの広告表示に関しての詳細を見ることができますよ。
これでYou Tubeを視聴中にお酒のCMが出なくなる(もしくは表示が減る)はずです。
パソコン、タブレット、スマホなどいずれかの端末で一度設定すれば、同一アカウントでログインした全ての端末上で適用されます。FireTVなどでもアカウントを統一させておきましょう。
ただ、完全にシャットアウトされるわけではないようです。例えば航空会社のCMなど、機内でシャンパンを飲んでいるシーンが出たりして、お酒が映る事自体は可能性として残されます。
とは言うものの、私の体感として制限をかけると一番厄介なお酒のメーカー、KIRINやサッポロなどの「アルコール商品が主体のCM」は出なくなりました。
まだベータ版なので検索によってはアルコール関連の動画が出てくる可能性もあります。しかしこの先アップデートが進めばスクリーニングの精度が上がっていくでしょう。
アルコール広告のこれから


現在タバコは規制によりテレビのCMを全く見なくなりました。私自身昔はタバコを吸っていましたが、度重なる値上げに音を上げやめました。
いつになるかは分かりませんが、お酒もいずれタバコのような規制の対象になるでしょう。
前述の通りネット広告は双方向性があるので、ユーザーが未成年と思われるアカウントにはおそらく、お酒のCMは出ないようにプログラムされていると思います。
そしてそのお酒カットのフィルター機能が近い将来逆転するのかと思うのです。
どういうことかというと、現在はこの記事のように、「見ない選択」のためにアルコールの広告カットフィルターをONにしています。
しかしこれからはアルコールのCMは「通常ユーザーには流さない」が、主流になるでしょう。
広告を望む人だけに流れる様にユーザー側が主体的に受け入れる体制になるかと思うのです。アダルトコンテンツなどが既にそうなっていますよね。
未だ地上波テレビでは、夕方になると、アルコールCMがバンバン流れます。禁酒、断酒者やアルコール依存症患者、そして未成年のことなど一切配慮せずに‥、です。
プロのサッカーや野球の中継などはお酒のメーカーが主だったスポンサーなのでCMもほとんどアルコールのような気がします。
しかしやはり未成年への教育的視点に立った場合、アルコールCMが誰の目にもとまる現状は問題があると思います。
よって、これからの時代テレビCMにも視聴者側の「選別」が必要になってくるでしょう。ですが各民放キー局は今の所そういった対応に積極的ではありませんよね。
技術的な面で考えれば既に可能だと思いますが、対応は結構先になると思われます。
こういうところをもってみても、地上波テレビは既にオワコンになりつつあると強く思う次第であります。
禁酒、断酒を進めたい方は、地上波テレビは捨ててネットで娯楽を楽しむのが、継続のコツとも言えそうです。
これからの時代、情報の取捨選択、いわゆるネットリテラシーは誰もが身につけるべき常識となっています。