人生100年時代にお酒は不要

人生100年時代にお酒は不要

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LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著 池村千秋 訳 東洋経済新報社

国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込み。

いわゆる「人生100年時代」の到来となっています。

そんな人生100年時代を楽しく生き抜くための様々なヒントが書かれた本書はこれからの長い人生において必読の良書と言えそうです。

本来長生きできることは喜ばしいことなのですが、我が日本ではマイナスにとらわれがち。

少子高齢化社会やそれに伴う年金問題などオールドメディアが煽るネガティブキャンペーンに引っ張られるからでしょう。

しかし本書を読めばそういった不安への対処方法が学べます。

人生が長くなると重要なのが「健康寿命」。いかに健康に長生きできるかが、充実した100年人生の鍵となります。

そんな100年人生をおくる上で邪魔でしかないもの、それはお酒です。

飲酒はあるゆるものを奪います。お金、健康、時間、行動、意思。

お酒と決別することがこれからの長い人生においては新たな常識となるはず。

ニシハライフ

「死ねない100年」にするのか「活きる100年」にするかは選べるのです。お酒を止めれば!!

目次

長期化するライフステージに飲酒は枷になる

長期化するライフステージに飲酒は枷になる

これまでの人生モデルはいわゆる「3ステージ型」と言われていました。

  • 子供時代から青年までの「教育ステージ」
  • 青年から壮年にかけての「仕事ステージ」
  • 仕事を終えて隠居生活の「引退ステージ」

3ステージです。

教育ステージが二十代前半まで、それ以降は仕事ステージに移行し、日本の場合65歳が定年(2025年に義務化)になります。なのでそれ以降が引退ステージになるわけです。

これまでのライフステージなら、定年後は貯蓄と年金暮らしで悠々自適、と言ったところでしょうか。一昔前の日本人の平均寿命が男女で80歳程度、その上働く定年前の世代が今より多かったので特に問題はありませんでした。

ちなみに厚生労働省によりますと、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性は87.74歳でした。

しかしこれからの時代は事情が変わってきます。少子高齢化により、勤労世代の年金納付と受給世代のバランスが変わるので、年金支給のタイミングがこの先、都度変化して行きます。貰える金額も期待通りにいく見通しは不透明です。

ですので、65歳で退職した場合、100年時代において、残りの人生を年金やその時の貯蓄だけで賄うのはほとんどの人は不可能になるでしょう。

老後2000万円問題などもありましたね。引退後受給される年金と上乗せで2000万円の貯蓄が必要とかいう、アレです。

ニシハライフ

ならば、どうするかはもはや説明不要ですね。

65歳以降も働いていくのが、必須となります。

「政府が!」「厚労省が!」と恨み節を言っていても現状は好転しません。

これを煽って政権交代を唱える、かつて消費増税を決定した「無責任野党」がいますが、彼らに問題解決は到底不可能だと思います。勿論現政権与党においても難しい問題です。

自分の人生なので自分でできることは責任を持って最大限努力する必要があるわけです。

そうなると旧来の「3ステージ型」の生き方では将来最低限度の暮らしも危うい可能性が否めません。

自身の人生、キャリアにもイノベーションが必須となります。
本書では、旧来の「3ステージ型」から「マルチステージ型」に変革させていくことが重要と説きます。

そしてそんな「マルチステージ型」を送るにおいて、健康体であることは何よりも変え難い「資産」になるのです。

ニシハライフ

果たしてこの先、大量飲酒を続けていてこの「マルチステージ型」人生を攻略出来るでしょうか。私は難しいと思っています。

断酒の決断は「変身資産」になる。

断酒の決断は「変身資産」になる。

これからの「マルチステージ型」のライフステージおいて、自身の有形、無形の資産を築いていくのは必要条件となってきます。

有形の資産とは自身の貯蓄や投資による保有株式、マイホームなどの不動産といった、可視化された資産。誰の目にも明らかですぐに市場価値を換算できる資産のこと。

代わって無形の資産とはその人の持つ技能やキャリア、知識や健康など、更には友好関係等の人的ネットワークといった一見すると価値を換算しづらい資産です。

そして長いライフステージおいて、無形の資産は有形の資産と同等、もしくはそれ以上の価値を持つと言われています。

無形資産は主に3つのカテゴリーに分けられます。

1つ目は「生産性資産」その名の通り持ち前のスキルや知識で市場価値を生み出し、所得を増やすのに役立つ資産。

2つ目が「活力資産」肉体的、精神的健康のこと。友人や家族との良好な人間関係なども含まれます。

3つ目が「変身資産」これが、マルチステージおいて非常に重要なファクターになります。これは自身なかでイノベーションを起こし、内面性、社交性において新しい変化を促すための意欲ともいうべき資産です。

つまり現状に甘んじることなく、何歳になっても常に向上心を持って、新しい知識や技能を身につけていき、新しいコミュニティーを開拓していく、積極的かつ能動的な姿勢です。

これらは生活の為、だけではなく、自身が興味と好奇心を持って楽しんで得られるスキルやキャリアが望ましいといえます。

そのためには一つの職場環境にとどまり続けるよりは(勿論それ自体も素晴らしいことですが)さまざまな変化に積極的にチャレンジしていくことが、自身のライフステージを広げるのには役立つと言えるでしょう。

一つの場所で一所懸命頑張る場合も常に創意工夫を凝らし、いつでも新しい挑戦を行う、といった生き方も同等の効果があります。

自ら率先して、部署移動をしたり、場合によっては転職をしたり、自分が今持っているキャリアやスキルに掛け算できる「新しい何か」を見つけたりしてみるのもいいしょう。

逆に今までとは全くテイストの違う仕事に就いて、そこで自身の培った経験や技能を活かせるように工夫するなど。

学生などは海外留学やホームステイ、海外NGOのボランティアなどをして知見を広げる。(無論国内でも良い)懐かしい言い方の所謂「自分探し」などがそれに当たると言えます。

ニシハライフ

どれが絶対、という答えはありませんが、そういった試行錯誤がとても大事。

一人、一人の生き方に正解も不正解もありませんが、どうやったら己が納得感を持って生きられるかは色々やってみなければ分かりません。

「100年人生」においては、そう言ったチャレンジの「時間」と「機会」が前世代の人たちよりも豊富に与えられている。そう考えればワクワクしてくるのではないでしょうか。

八面六臂の生き方をしようと思えば、やはりお酒を断つという生き方は自身における無形の資産、「変身資産」となり得るといえます。

そしてその「変身資産」が健康でやる気の漲る「活力資産」になり、新しい仕事や挑戦に繋がる「生産性資産」となっていくのです。

メディアの唱える矛盾に気づこう。

メディアの唱える矛盾に気づこう。

「少子高齢化社会により働く人が減ってしまう。」=つまり不幸な人が増える。

「テクノロジーの進歩により雇用が奪われる。」=つまり不幸な人が増える。

テレビ、新聞を始めとするいわゆるオールドメディアが、よく国民不安を煽るために言う、使い古されたステレオタイプのフレーズだと思います。

しかしこの2つの主張は掛け合わせて考えるとおかしなことに気づきませんか。

「少子高齢化社会により働く人が減ってしまう。」のであれば、「進歩したテクノロジー」を駆使すれば少数のマンパワーで生産性の向上が可能になります。

「テクノロジーの進歩により雇用が奪われる。」のであれば、これからの「少子高齢化社会の人口減少」に適応し雇用のバランスを取りやすくなるのではないでしょうか。

メディアは不安を煽るばかりで、これから起こるであろう、社会情勢とイノベーションをかけ合わせて考えることが出来ないようです。

おそらく出来ても報道したりはしません。一事が万事例の調子で、我々に恐怖感を植え付けるのが目的だからです。

理由は簡単でそのほうが数字(視聴率)が取れる、つまり(捏造した)情報が売れるから。

ニシハライフ

最近のコロナ報道で私を含め、マスコミに不信感をつのらせた人は多いでしょう。

とはいえ労働人口の減少が将来の年金不全を起こすのは以前から言われています。現在50代以下の世代に年金支給されるのがどんどん後ろ倒しにされるのは容易に予想できますよね。

ですが、飲酒さえやめれば、大抵の人は健康で長く働けます。

座して死を待つ愚か者はいないでしょうし、何より「100年人生」において60代で隠居するには人生は長過ぎます。

長く元気に働けるのが「楽しい」のか、長く生活のために労働させられるのが「辛い」のかは、評価が分かれると思います。

ですがお酒をやめれば前者のマインドセットを持つのはそんなに難しくはないでしょう。60歳を過ぎた後、死ぬまで40年もダラダラ隠居するのはそちらのほうが私は苦痛だと思います。

そしてそんな長い人生プランにおいて、必要なのが「新たな学び」。先ほど述べた「変身資産」です。常に自身のアップデートのために時間と資金を投資し続けなければなりません。

そんな自分の未来への投資に絶対的に邪魔なもの、そうです、お酒です。

TVメディアがことさら国民に不安を煽る→お酒のCMが流れる→不安を紛らわすため飲酒→アルコール依存症になる。

なんて冗談みたいな現象が少なからず起こっているような気がします。

やはり情報は能動的に自身で取捨選択し一考する必要があるのではないでしょうか。

話を戻すと長く働くと想定して、若い時のように老齢になってまで、毎日フルタイムで働くというライフスタイルは現実的ではありません。

その時々による自身のキャリアやコンディションに合わせた働き方が必要でしょう。

そう言った働き方を選択できる環境を今から構築していかなければならない訳です。

ニシハライフ

お酒で現実逃避していては到底実現不可能になってしまいますよね。

大量飲酒習慣有りの100年人生は無理ゲーのハードモード

大量飲酒習慣有りの100年人生は無理ゲーのハードモード

「100年人生」において、最も必要なスキルとはなんでしょう。

それは自己抑制、すなわちセルフコントロールスキルが最重要能力と言い切れるでしょう。

新しい分野へ挑戦するための勉強、資産を投資する際の自己決定。

あらゆる場面で感情ではなく理論で選択する必要に迫られます。

そしてその能力は誰でも身につけ鍛錬することが可能です。

もうお分かりですね、我々のような人種に限定して考察すれば答えは明白。

禁酒、断酒という行動と、それを継続する「変身資産」を確立すればセルフコントロールスキルは爆発的に向上します。

今日は(も)飲まないという「小さな選択」が実は未来への「大きな投資」へとなるのです。そしてこれは理想論でもなんでもなく、「投資」の世界の「常識」です。

本書においても有名な投資の例え話が登場します。
それは二つの質問をします。

一つ目の質問はあなたは
今すぐ100ドル(約一万円)もらえるのと、
一週間後105ドルもらえるならどちらを選びますか?
という質問。

もう一つは
一年後100ドルもらえるのと、
一年一週間後105ドルもらえるなら、どちらを選びますか?
という質問です。

この場合、一つ目の質問では多くの人が、「今すぐ貰う」を選択しますが、
二つ目の質問の場合は「一年一週間後に105ドル貰う」と答える人が多くなります。

人は短期的には忍耐力がなく、長期的には忍耐力を発揮できる性質があるという話です。

100年人生プランにおいて「いつ始める?」となった場合、「今でしょ!」が正解なのですが、多くの人はなかなか実行には移せません。

禁酒、断酒にも同じことが言えるのはおそらく皆さん経験済みでしょう。
人は誰しも目先の利益や快楽に流されがちだからです。

将来のことを考えれば今すぐやめるのが最も賢明なのはわかっています。
しかしついつい、「いつでもできるから、明日から‥」になり、翌日もその繰り返し。

「明日から‥」という考えがよぎったら、つまり今お酒を飲みたくなったら、未来の自分と対話してみましょう。

未来のあなたは今、飲酒したあなたを評価するでしょうか。
評価するのなら飲んでも後悔はないはずです。

その次は過去の自分と対話しましょう。
もしもこの日が飲まずに過ごせた翌日だとして、昨夜のあなたを今のあなたはどう思いますか。

ちなみに私は飲まない決断をした、昨日の自分を大いに褒めてあげたい毎日です。

つまりセルフコントロールの僅かな向上はセルフエスティーム(自己肯定感)の大きな向上に直結するのです。

逆にそれらを破壊し尽くすのがアルコールと言えるでしょう。

ニシハライフ

セルフコントロールも、セルフエスティームも失った生き方はまさに、無理ゲーのハードモードな人生と言えませんか?

老けない日本人

老けない日本人

平均寿命が長くなるにつれて「若さ」の基準にも変化が起こります。

かつては(80年代ごろまで)アイドルと言えば「ティーンエイジャー」というのが常識でしたが、現在は違います。

男性アイドルではジャニーズの嵐やEXILE関連グループ、女性アイドルではPerfumeや乃木坂46など20代以降でもアイドルとして活躍するタレントが目立ちます。

数字上の年齢にとらわれない風潮が年々強くなってきてると言えるのではないでしょうか。

それに伴いグループの活動期間や人気も長く続いているのは御存知の通り。ベテランと言われる俳優さん、例えば福山雅治や石田ゆり子なども実年齢を知ると驚く人が多いのではないでしょうか。

アンチエイジングの最先端を走る芸能人ということもあるでしょうが、みんな若々しく溌剌としています。同じく支えているファンの方々も長く応援しているでしょうし、気持ちも見た目も若いような気がします。

ニシハライフ

知らんけど…

つまり人生が長くなるということは「老い」だけが伸びると捉えがちですが全く違います。同じ様に「若さ」も確実に長期化するのです。

過去の画像や映像などと比較すればわかりますが、近年の30代、40代は数十年前の同世代より確実に若く見えます。

言うまでもありませんが、若さを保つのにお酒は大敵です。

「断酒はアンチエイジング効果がある」とよく言われますが、そうではないでしょう。

飲酒行為そのものが老化を爆速(そう、爆発的な加速!!)させると言ったほうがより的確な表現です。

食生活や医療の発達は、長生きだけではなく、若さの長期化という恩恵をももたらしているのです。
そして、それらを最大化させるのが禁酒、断酒と言えそうです。

ソーバーエクスプローラーになろう

ソーバーエクスプローラーになろう

マルチステージの100年人生において、有形無形の資産形成を成すために必要な3つの新しいステージがあります。

それが「エクスプローラー」、「インディペンデント・プロデューサー」、「ポートフォリオ・ワーカー」です。

「エクスプローラー」つまり探検者は、自分の興味のあるものや、仕事のやりがい、ストロングポイントとなる優位性を見出すステージ。

「インディペンデント・プロデューサー」は職を生み出す人、起業家などが当たると言えます。つまり独立した立場で生産的な活動に携わるステージ。

「ポートフォリオ・ワーカー」いわゆるマルチキャリアの習得。現状の仕事と並行して、それとは別、または関連性のある新しいスキルやキャリアを構築するステージです。

長いマルチステージを攻略するにはこういった、戦略的な資産形成を行なっていくのが理想的。
なので私はまず、「ソーバーエクスプローラー」(シラフの探検者)になることを提唱したいです。

「ソーバーエクスプローラー」はまあ、これは私の勝手な造語ですが、悪くない生活様式だと思います。お酒をのまず、禁酒や断酒によって得られる様々なものを探求していくのです。

ニシハライフ

今流行りの「ソーバーキュリアス」と同義と考えて差し支えないです。

断酒によって浮いたお金を何に使うのが最も効果的か。お酒で溶けていた時間を取り戻し何をしていくべきか。飲酒によって生まれるリスク、デメリットを知識として勉強する。禁酒、断酒によっておこる自身の肉体的、精神的変化を観察していく。そう言った、お酒を止めることで身につけられる「変身資産」追求していく生き方、考え方です。

ニシハライフ

リスクゼロで簡単に今日から始められ、嫌ならいつでもやめられるのでお勧めしたいです。

1日早くやめれば、1日早く未来への投資が可能になります。

すでにお酒をやめている方も、これからやめようと思っている方も、禁酒、断酒によって構築できる「変身資産」を追求する、「ソーバーエクスプローラー」になりましょう。

最近は続編「LIFE SHIFT 2」もリリースされています。
本書を読んでみて、良かったら第二弾も読んでみてはいかがでしょうか。

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