去る2021年7月1日に私の勤めている会社にて、社員の健康診断が行われました。
私は2020年11月8日より断酒を開始しているので、その日は断酒開始から236日目に当たります。
それから1ヶ月以上経ってようやく診断結果が封書にて手元に届きました。ワクワクしながら封筒を開けると、そこには意外な結果が。
約8ヶ月弱の断酒生活で私の体はどの様に変化したのか、ちょっとした報告記事です。ご参考までに読んでいただけると幸いです。
総合判定はまさかの「D2」!
健康診断や人間ドックを受けた方はご存知のこととは思いますが、診断結果はアルファベットでランク付けされます。
「A」が最も良い判定評価となり、「B」「C」と下がっていき「E」が一番下の判定評価となります。
簡単に説明すると以下の通り。
判定評価 | 説明 |
---|---|
A | 異常ありません |
B | 僅かな変化で差し支えありません |
C | 1年後に検査を受けてください |
C1 | 6ヶ月後に再審査を受けてください |
C2 | 3ヶ月後に再審査を受けてください |
D1 | 治療を受けてください |
D2 | 精密検査を受けてください |
E | 治療を継続してください |
そして断酒開始から236日、私めの総合判定ですが‥、
なんと下から2番目の「D2」!‥「D2」だと!!?
チクショウッ!こうなったらヤケ酒だ!!ストゼロもってこいっ!!!
だが、ちょっと待って欲しい!!
総合判定では確かに痛恨の「D2」。
見た刹那私の心は鎧袖一触、無残に打ち砕かれそうでしたが、錯乱した精神を落ち着かせ結果内容を精読するとちょっと事情が違うようです。
というのは健康診断はいくつもの項目があり、それぞれにA〜Eまでの診断結果の判定評価があります。
それらの評価のうち最も低いスコアを記録した項目の数値、最低値がそのまま総合評価になるのです。
そして私が受診した検査項目と各判定評価は以下の通りとなります。
検査項目 | 判定評価 |
---|---|
医師診断 | A |
身体計測 | A |
血圧 | A |
眼科系 | D2(←こいつが犯人!) |
聴力 | A |
血液一般 | B(くっ!惜しい!!) |
脂質代謝 | A |
糖代謝 | A |
痛風 | A |
肝機能 | A |
腎機能 | A |
尿 | A |
便 | A |
胸部X線 | A |
心電図 | A |
上部消化管 | A |
眼科系が最低評価の「D2」そして血液一般が「B」、そしてそれ以外の項目は全て栄光の「A判定」!A光の「A判定」なのであります!!
私は未成年の頃より視力が弱く、乱視のため基本眼鏡かコンタクトです。
診断当時かけていた眼鏡も若干年季が入っていて見づらくなっていました。
そのせいもあってか、視力検査では芳しくない結果だったわけです。
現在は眼鏡を新調しその際にも改めて、視力を測り今の視力にあった眼鏡にしています。
でも、貰った診断結果に「眼科の受診してください」とあるので、今度診察を受けようと思っています。
また、お酒をやめると視力が良くなるなんて噂をちらほら聞くので、もしかしたら、これから良くなるかも‥。と勝手に淡い期待を抱いております。(逆にお酒のせいで悪化した可能性もあるが‥)
「判定B」だった、血液一般とは
血液一般の項目の詳細を見てみると以下の数値が、基準値を超えて若干高い数値を出していました。
検査項目 | 基準値 | 私の数値 | 単位 | 検査でわかること |
---|---|---|---|---|
赤血球数 | 男性400〜539 女性360〜489 | 571 | ×10^4/μL | 赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺に送る役目があります。高値は多血症、低値は貧血の疑いがあります。 |
ヘモグロビン | 男性13.0〜16.6 女性11.4〜14.6 | 17.0 | g/dl | ヘモグロビンは赤血球の中の物質で酸素を運ぶ働きをしています。低値は鉄欠乏性貧血の疑いがあります。 |
ヘマトクリット | 男性38.8〜48.9 女性34.0〜43.9 | 49.5 | % | ヘマトクリットは血液全体に占める赤血球の割合を示します。低値は貧血の疑いがあります。 |
これらの数値が基準値を少し上回っていたので、私は少し血の気の多い人間なのもしれません。
しかし、これらの数値もおそらくこのまま行くと下がって、基準値内に収まるような予感がしてなりません。以上のことから私は視力と血液一般を除いては、基準値内の健康体であることがわかるのです。
断酒前と断酒後を比較してみると
ともあれ、眼科系と血液一般を除けば全て、堂々のA判定。
そこで飲酒時代の状態と比較していきたいと思います。
去年の2020年7月はちょっと急ぎの仕事が立て込んでおり会社の診断は受けられませんでした。
でもその前の年、2019年は受けており(当然ガンガン飲酒していたあの頃)今回受けた診断結果の紙には前回、前々回の診断結果も表記されていました。
ちなみにその当時も診断結果の総合判定は今回と同じ「D2」。
先程の血液一般も今回と前回ともに「判定B」と変わらず。
しかし他を各項目ごとに比較してみると様々な改善が見られました。
改善がされていたのは以下の項目の数値。
血圧
血圧は心臓が収縮または拡張した時に血管壁にあたる血流の強さを表しています。
循環器(心臓、血管)の異常のほか腎臓・内分泌・代謝系の以上を知る手がかりになります。
項目 | 基準値 | 今回の数値 | 今回の判定 | 前回の数値 | 前回の判定 | 単位 |
---|---|---|---|---|---|---|
最高/最低 | 100〜129/60〜84 | 102/68 | A | 128/86 | B | mmHg |
肝機能
肝細胞に多く含まれる酵素で、肝臓に障害が起こると血液中に流れ出し値が高くなります。特に、「γ-GTP」はアルコール性肝障害で数値が高くなります。なお、GOT(AST)心筋にも多く含まれます。
項目 | 基準値 | 今回の数値 | 今回の判定 | 前回の数値 | 前回の判定 | 単位 |
---|---|---|---|---|---|---|
ALT(GPT) | 0〜30 | 19 | A | 33 | B | U/L |
γ−GTP | 0〜50 | 43 | A | 75 | B | U/L |
ざっと上げるとこんな感じで、今挙げた項目以外は飲酒時代から概ね基準値以内です。
元々言うほど不健康ではなかったわけですが、お酒をやめる、たったこれだけで様々な数値が改善されるのは紛れもない事実です。
そして、若く健康な人ほどお酒を断つ事によって得ることが出来るアドバンテージ(優位性)は計り知れません。
正直私ももっと若い20代後半や30代半ばくらいに止めておけばと思う今日この頃の現在満41歳。
なお、健康診断はレントゲンや尿検査、35歳以上になるとバリウム検査などにより、詳細に渡る健康状態が見られるので、皆やるべきだと思います。
また、そこまで行かなくても献血協力をすれば、血液検査によってある程度の状態を知ることが出来ます。ただこちらはあくまで目安なので、健康状態を保証する検査内容では無いのでご注意ください。
断酒開始から300日経過
このブログ記事を書いている時点で、断酒開始からちょうど300日が経過。
いわゆる適応期(181日〜270日)を過ぎ、解決期(270日〜365日)に入っています。
強い飲酒欲求と不眠との闘いが最も辛いと言われる、我慢を強いられる期間。
不眠が解消して眠れるようになり、体調が良くなっていき充実感が増す期間。
「断酒の鬼門」と言われる期間。
飲酒しない生活に慣れた事による虚無感や虚脱感などから再飲酒に走りやすい危険な時期。
退屈さにも段々と適応し、断酒に心身ともに身体が馴染んで来る時期。
お酒に対する執着が無くなり、身体の機能が回復して心身共に健康を感じられるようになる期間。
振り返りも含めて1年が経過したら、改めて詳細を記事にしようと思っています。
お酒を止めた当初はいわゆる「禁酒」で、いずれ飲むつもりでしたが、今は「断酒」に切り替えて一生飲まない気持ちが日を追うごとに強くなっております。
理由として自分は以前にも何度か1ヶ月から3ヶ月程度の禁酒をやった事があり、その度にスリップ(再飲酒)してしまい、それらの苦い経験からの反省が強くあるため。
一度飲み始めるとやはり以前(禁酒を始める前)よりも飲酒量が増えてしまい、自分はコントロールが難しい人間だと自覚をしたためです。
睡眠の質も確実に上がっており、現在は夜寝付けないなどということは全くありません。
ベッドに入って5分後にはもう寝ています。
朝は毎日5時半〜6時には起床して、ウォーキングかランニングをし、筋トレなども定期的に行っています。
断酒は地味ですが継続できれば、ほんのり楽しい日々が送れます。
少なくとも飲酒した翌日の絶望的な体調や精神状態とは無縁です。
たったこれだけでも私的には、断酒は継続する価値のある行いだと「納得感」を持って日々を過ごしていけるのです。