禁酒、断酒を始めた方にはぜひ読んでいただきたい本です。
著名ツイッター民、Testosterone氏によって書かれた本書は筋トレを「これから始めたい」方に良いきっかけになる本。
Testosterone氏自身の体験談などを基軸に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の久保孝史氏との対談形式で筋トレによる効果をエビデンスの裏付けと共に面白おかしく解説していきます。
また前作の読者による実録漫画なども掲載されていて、とても読みやすい構成。
本書は筋トレの具体的なテクニックを紹介した本ではありません。
筋トレによって起こる、心身をはじめとする様々なメリットについて書かれた本です。
禁酒、断酒を機に筋トレへのモチベーションを高めたい人にはおあつらえ向きの本と言えるでしょう。断酒も筋トレも、全ては少しの行動から始まります。
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著者のTestosterone(テストステロン)とは?
まずは簡単に著者であるTestosterone氏と共著者の久保孝史氏についての説明。
Testosteroneは筋トレ革命集団DIET GENIUS代表、オンラインパーソナルGENIUS PERSONAL発起人、アスリートの為のメディアSTRONG GENIUS代表。
ウィキペディアより引用。
1988年生まれ。学生時代は110キロに達する肥満児だったが、米国留学中に筋トレと出会い40キロ近いダイエットに成功する。自身の人生を大きく変えた筋トレという文化を日本に広める事をライフラークとしている。
現在もツイッターを中心に発信しており、多くの日本人に筋トレの啓蒙活動を行っています。
共著者の久保孝史氏は、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科のスポーツ科学研究者。
専門分野はトレーニング科学。
主にトレーニング動作の運動力学的特徴について研究をしており、本書においても専門的知見から、科学的アプローチによる筋トレの効果を解説してくれます。
筋トレがもたらす、アンチエイジング効果!
アンチエイジングとはつまり筋トレのことである
新陳代謝が促進され肌が若返り、体力も若かりし頃を超え、身体のシェイプや姿勢も改善され、ホルモン分泌によりバイタリティーもあふれ出し性欲も復活する筋トレをアンチエイジングと呼ばずして何と呼びますか?
本書に掲載されているツイート引用。
筋トレこそ究極のアンチエイジング。アンチエイジングに関する商品全部まとめても筋トレには勝てん。
かのようにTestosterone氏は豪語します。
もちろん筋トレだけではなく、栄養バランスの取れた食事、充分な睡眠などの生活習慣があってこそのアンチエイジングですが、健全な生活習慣に筋トレを加えることでブーストをかける効果は大いにあるでしょう。
筋トレは加齢による運動機能の低下や疾患を予防する効果があることが確認されています。
現在「サルコペニア」と呼ばれる、加齢による筋肉量の減少が社会的な問題となりつつあり、それが原因で様々なトラブルが起こっています。
「サルコペニア」が進み活動レベルが低下すると、転倒して骨を折ってしまうなどの事故が起こりやすくなってしまいます。
骨折が元で寝たきりになり、それが認知症を進行させる事例も少なくありません。
「サルコペニア」は筋肉が減ってしまう現象なので、筋トレをすることで進行を抑えられます。
「年をとって筋トレなんて‥」と思う方がいるかも知れませんが、2016年に行われた米国の調査によると、60歳前後の男女に筋トレを行わせたところ、10週間で平均7〜8%もの筋肉の増加が確認されたとのこと。つまり、年をとっても筋トレは「やれば効果が出る」ということです。
また筋肉だけでなく骨の増強にも効果的で「骨粗しょう症」の予防効果が高いことが確認されています。
そして筋トレによる嬉しい効果は身体的な部分にとどまらず「脳」にまで及びます。
その一つが認知機能の維持向上です。
さらに、別のグループの研究では、筋トレを行った後に高齢者の記憶力が向上することも報告されています。
このような事例から筋トレにはアンチエイジング効果を大いに期待できる研究結果が多く示されているのです。
これからの「人生100年時代」に筋トレは欠かせない習慣になるはずです。
「断酒したら筋トレ」は、これからの時代を楽しく生き抜くための常識と言えるでしょう。
筋トレによる病気予防効果!
筋トレは優れた予防医学である
筋トレは最も優れた予防医学的な行為の一つだ。
本書に掲載されているツイート引用。
身体と健康という現金換算したら数億円に値する資産を、生活習慣病や老いから最も効率的に守る保険と言っても過言ではない。
最強の保険である上に、筋トレすれば男も女もセクシーになって人生が謳歌できるとときたもんだ。しかも超楽しい。筋トレはしないと損。
前述のアンチエイジングとまんま繋がる話ですが、筋トレには病気の予防効果もあります。
いわゆる「健康寿命」を伸ばすことに大いに期待が持てるのが、様々な研究から明らかになっているのです。
オーストラリアの研究機関が2017年に8万人を対象に行った調査で、週に2回以上筋トレしている人はそうでない人よりもガンに関連する死亡率が約30%低いことが明らかになりました。
有酸素運動を単体で行った場合にはガンに関連する死亡率は低下しなかったということ。
さらに、ガン以外も含めた全体的な死亡率についても明確な関連性がでていて、筋トレをしている人たちは若年死する確率が23%低下したそう。
この研究から、腕立て伏せやスクワットといった、いわゆる自重筋トレでも、器具を使った筋トレでも同じ効果が期待できるとことが分かりました。
有酸素運動だけではガンに関連する死亡リスクの低下は見られなかったようですが、筋トレと有酸素運動を組み合わせることにより効果が期待できる結果が出たわけです。
また筋トレは血糖コントロールやインスリン感受性を改善するため糖尿病の予防にも大いに期待出来ます。
筋トレを始めることが、生活習慣改善のトリガーになり、筋肉に良い食事、睡眠を意識すれば病気の予防に繋がるのは自明の理と言えるでしょう。
断酒→筋トレ→食生活の改善→質の良い睡眠→引き締まった身体→健康寿命が伸びる。
断酒をして筋トレをする。たったこれだけで、あなたの人生に享受されるメリットは計り知れません。
もう、筋トレをやらない理由は有りませんよね。
筋トレによる自己肯定感向上効果!
筋トレで他者承認が自己承認に切り替わる
“他人にどう見られているか”を気にすると不幸になる。幸せな人生を送るには他者承認から自己承認に切り替える必要がある。方法は簡単。筋トレだ。
本書に掲載されているツイート引用。
日々変わる体型体重、身体能力の向上等が視覚や数字で確認でき、成長を如実に感じることができる。自分で自分を評価するクセがつく。筋トレは救いの道なのだ。
筋トレをすることによって筋力の向上のみならず、自己評価も上がる、つまり自分に自信が持てるようになるのはもはや常識ですよね。
理由は簡単で筋トレは勉強と同じで、キチンとやればやった分だけ、ちゃんと結果が出るからです。
確実なフィードバックを得られるので、自己肯定感向上に直結します。
そしてこれらの、エビデンスについても各国の様々な研究機関による調査によって明らかにされています。
高齢者を対象に筋トレによるメンタル効果を調べたところ、「希望」が増加し、「ネガティブな気持ち」がを示す指標が優位に低下したとのこと。
更にアメリカの刑務所において、受刑者を筋トレをするグループと、しないグループ分け、感情の変化を調べた研究が有りました。
それによると、筋トレをしたグループは攻撃的な態度に関する指標が低下、怒りと敵意に関する指標も減少傾向を示しました。
つまり筋トレをすることにより、自尊心が高まり、なおかつストレスも軽減されたということになります。筋トレは身体だけではなく心も強くすることが出来るのです。
飲酒行為とは真逆のことが起こっているような気がしませんか?
筋トレと断酒のコンボで最強メンタル&フィジカルに!!
メンタルが弱い原因はフィジカル
どうしたらメンタル強くなりますかってんなもん筋トレなり格闘技なりして「文句あんならぶっ飛ばしてやるから直接かかってこい」ってぐらいフィジカル強くしたら勝手に強くなるよ。
本書に掲載されているツイート引用。
メンタルはフィジカルの表面。フィジカル弱けりゃそりゃメンタルも弱いよ。
考えるな。身体を鍛えろ。筋肉をつけろ。
- 適度な筋肉が付くことで脂肪が燃焼し、引き締まったボディラインを得ることが出来ます。
- 筋肉量の増加が加齢による身体の弱体化を防ぎアンチエイジング効果をもたらす。
- ガンや糖尿病といった病を防ぎ、健康寿命の長期化を叶える。
- 肉体の改善だけに留まらず、精神面をも向上させポジティブな心を獲得することが出来る。
つまり、筋トレをすることでフィジカルが鍛えられるだけではなく、メンタルも強靭にすることが出来るというわけです。
禁酒、断酒にも通じるところがあるのではないでしょうか。
お酒を飲まない日々が続けば続くほど、ゆっくりと確実に身体面、精神面に良い影響が表れて来ます。(マジで!)逆にお酒を手放せない、アルコール依存症の方はどうでしょうか。
繰り返しになりますが過度な飲酒は肉体も精神も蝕みます。
筋肉は落ちて怪我をしやすく病気にもなりやすくなっていまい、自尊心をも大きく毀損してしまうのは私も経験済みです。あなたは違いますか?
本書は飲酒について取り上げた部分は特にありませんが、断酒と筋トレが心と体にシナジー効果を生み出すのは疑いようがありません。
そして、アルコールの代わりに筋肉を身体に注入して、最強のメンタル&フィジカルを手に入れましょう。
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禁酒、断酒を機に是非本書を手にとって読んでみてほしいです。