このように言われてあなたはどう思いますか?
そんなん眉唾に決まってるわ!!
確かに学生の時分に比べれば、記憶力などが低下していると感じる方は多いでしょう。
老化だろうか
ましてや毎晩アルコールを煽って脳萎縮にいそしんでいれば尚更です。
だがしかし、今回紹介する本によれば
私たちの脳の真価は、なんと40代以降に発揮される
とのこと!
勉強のやり方、つまり脳の使い方を工夫することで、あなたの脳力は飛躍的に成長するのです!
そんな脳の絶頂期を迎えた、ゴールデンエイジとも言える40代に飲酒なんかでお金や時間、気力体力などを削いでいていいのでしょうか。
YA・DA・NE
では本書の内容を紐解いていき、禁酒、断酒のモチベーションをアップさせ、
脳の正しい鍛え方も学んでいきましょう。
加齢とともに脳は進化している
年齢とともに体力が低下するように、脳も衰えている。
学生時代より物覚えが悪くなっているし…。知識が自分のものになるまでに時間がかかるようになった。と考える大人は多いでしょう。
うそだぁ…
加藤氏は1万人以上の脳をMRIで診断した脳内科医であり医学博士。
そんな脳医学の専門家である著者によると以下のことが言えるそうです。
- 記憶や理解を担う「超側頭野」は30代でピークを迎える。
- 情報を分析して理解する時に働く、人間だけに備わった脳の高次機能「超頭頂野」は40代に成長のピークを迎える。
- 実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代が成長のピーク。
- 10代、20代の若者も、70代、80代の高齢者も同じように脳は成長する。
現場監督としては40代、経営者としては50代が旬の年齢ということか…
つまり我々の脳には「伸び代しかない」というのです。
ブラボー!!
とはいえ、若い頃に比べると物覚えが悪くなったと感じることもこれまた事実。
これは加齢によって脳の使い方が変化したためで、40代以降と10代、20代の時とでは同じような学習法では通用しないために起こるギャップによるものなのです。
ですので都度、自身の脳の状態に合わせた学習法やトレーニング方法にアップデートすることで、あなたの学びは死ぬまで伸ばすことが出来ます。
死ぬまでモテたい!!
そういう気持ちが脳にとって1番のエナジードリンクになるのです。
脳の成長は、いくつになっても右肩上がり。
それを知れば、脳細胞を破壊し尽くす飲酒など、とてつもなく勿体無い愚行だと思いませんか?
お酒をやめて取り組もう!大人の勉強方法
記憶力は加齢によって下がらない。
こう聞くと「そんな馬鹿な」と思う方も多いでしょう。
そんな馬鹿な
しかし、学生時代よりも30歳以降の方が実は脳機能は発達していて活発に働いているのです。
とはいえ学生時代に比べて忘れっぽくなっていると感じるのも事実。
これは脳機能のレギュレーションが変化…もとい、進化したために起こる現象なのです。
例えば参考書に付箋を貼る、ノートにまとめる、マーカーをひく。
これら学生時代に行っていた勉強法は大人になってからはナンセンスです。
学生時代に一夜漬けなどで試験を乗り切った経験がある人などは、この成功体験が元で若い方が記憶力が良く、大人になってからは脳の機能は下降線を辿る。このように考えがちですが、実は違います。
脳の働きから言えば、大人になってからの方がよく働き、記憶力、判断力、決断力など、あらゆる面から見ても「学生脳」よりも「大人脳」の方がレベルが高いのです。
私たちは何においても若い方がより良い、と考えがちです。
しかしスポーツなどでも10代の高校球児より、20代以降のプロ野球選手の方が野球のスキルが遥かに高いのは多くの方がご存じでしょう。
現在メジャーリーグで八面六臂の活躍を見せる二刀流、大谷翔平選手は現在アラサー。
野球界のレジェンド、イチロー選手がメジャー歴代シーズン最多安打記録を更新した時の年齢は31歳です。
そしてサッカー界の至宝、リオネル・メッシは36歳で史上最多8度目のバロンドールを受賞しています。
瞬発力や回復力などはやはり若い頃の方が高いのでしょうが、選手としての総合力が最も高まるのは30歳前後と言えそうです。
スポーツの世界ではね
そのポテンシャルを最大限に発揮するには、まず脳の特性を知ることから始めなくてはいけません。
そして脳の特性を知ることは、そのまま私たちがなぜ、お酒に夢中になってしまうのかを知ることにも繋がるのです。
大人の勉強は「覚える」より「理解する」
大人の勉強法で大事なのは脳のルールに従うこと。そして脳にとっていい環境を与えること。
脳は、怠け者で、飽き性で、洗脳されやすいといった特性があります。
それは脳ではなく私の特性
複雑で繊細である反面、単純で騙されやすいという特性を併せ持っています。
脳の持つ特性は以下の通り。
- 基本怠け者。
- ラクなやり方を探すのが大得意。
- ご褒美が大好き。
- 締め切りがある方がやる気が出る。
- 正直。
- すぐ影響を受ける(洗脳されやすい)。
- 褒められると伸びる。
- 飽き性。
- 好きなことには研究熱心。
- 要領がいい。
- やればできる。
いかがでしょう、心当たりがありまくりではないでしょうか。
「自分って自堕落で怠け者だな…」と悩んでいるそこのあなた!
安心してください、みんなそうですよ。
ほっ…
原則として脳は…というより人間は皆怠け者、この基本から始めて一つずつ克服していかなければなりません。そのために、脳の特性を知っておくことが何よりも有効なのです。
本書においては脳の特性として、8つの部所系統に「脳番地」と名づけて、それぞれの特性を解説しています。
思考系脳番地
思考・意欲・想像力などを司り、何かを考えるときに動く。
理解系脳番地
目や耳から入ってきた情報を理解する。わからないことに対して、推測して理解しようとする際にも働く。
記憶系脳番地
ものを覚えたり、思い出したりするときに働く。情報を蓄積させ、使いこなす。記憶を司る海馬の周囲に位置する。
感情系脳番地
喜怒哀楽を感じ、表現する。生涯にわたり成長を続け、老化が遅いのが特徴。脳の複数の部位に位置する。
伝達系脳番地
コミュニケーションを通じて、意思疎通を行う。
運動系脳番地
手足口など、体を動かすこと全体に関わる。脳の中でも最も早く成長を始める。
視覚系脳番地
目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる。
聴覚系脳番地
耳で聞いた言葉や音を脳に集積させるために働く。
勉強とは即ち、記憶する作業。なので記憶系脳番地が肝要なってくると思いがちですが、それが間違い。
まさに学生時代はこの記憶系脳番地頼りで、暗記をしていましたが、それが通用するのは若い時だけ。
大人になるとそれが難しくなります。
人間の記憶には「意味記憶」と「無意味記憶」があります。
読んで字の如くですが、「意味記憶」は意味のある、内容に理解が必要な記憶。
「無意味記憶」は意味のない、理解を必要としない記憶です。
ゆうていみやおうきむこう…
若い時は脳の機能が未成熟で脳番地の活動に偏りがあって単独行動をしがち。
なので記憶系脳番地単独での「理解を必要としない」「無意味記憶」も憶えることができます。
しかし、大人脳は若い時は未熟だった、思考系脳番地、理解系脳番地が発達しているため「無意味記憶」より「意味記憶」を憶える方が得意になります。
つまり「アルコールイゾンショウ」と言う単語をただ憶えるのではなく、
「アルコールを習慣的に飲み過ぎて、酔いに耐性ができてしまい、さらなる酩酊を求めて飲酒量が増えていき、やがてアルコールをいつも大量に摂取しなくては心身が辛い状態に陥って依存してしまう、それがアルコール依存症」
といった覚え方になります。
なげえよ
つまり発達した思考系、理解系の脳番地と記憶系の脳番地を連携させて憶えることがなにより大事となるのです。
つまり大人脳はハイブリッド仕様ということ。
21世紀に間に合いませんでした…
ハイブリッドな脳内ネットワークを駆使して勉強しよう
先述の通り大人の脳は学生の脳と違い、無意味記憶である暗記が苦手。
なので思考系と理解系を記憶系に接続させ意味記憶に変換して覚えていくのがベストです。
富士山麓にオウム鳴くは√5
自ら行動し、見たものや聞いたことを考え、理解して憶えていくというやり方ですね。
そしてそれらをどう感じて、誰にどのように伝えるかまでをセットにすることで大人の記憶能力は飛躍的にアップします。
まず全てにおいて何をして、何を憶えるのかという意思決定を行う番地、思考系脳番地。
これが脳番地全体のリーダー的機能となります。
このリーダーを起点として、聴覚系、視覚系、理解系、記憶系脳番地でインプットを行います。
それを感情系、思考系、伝達系、運動系脳番地でアウトプットする。
そういった流れで体系的に学力として脳に取り込んでいくのです。
ちなみに感情系脳番地は、インプットとアウトプットの両方を担っています。
ざっくりいうとこのような流れで憶えると身につくということです。
記憶系を働かせるには他の脳番地とコラボさせるのが有効ですが、
とりわけ感情系と伝達系を働かせると記憶力強化につながります。
効果はバツグンだ!
皆さんもとても面白くて感動した映画を見た後、かなり詳細に映画の内容を友人や家族などに話したことがあるのではないでしょうか。これは感情系と伝達系が記憶系と強く結びついているためで、そういった時の記憶はいつまでも残り続けます。
特に感情系と記憶系の結びつきは強力で、感動が少ないと記憶力が弱くなっていくのです。
なのでやはり、自分の興味があること、ワクワクすることを中心に勉強をすると身につくということ。
「好きこそモノの上手なれ」というのは脳科学的に正しいエビデンスに基づいた諺ということです。
単純な奴よのう…
悩んだ時はまず動く、心を燃やせ!
繰り返しになりますが、ご存知の通り、私たちはみんなのび太くんです。
とにかくサボるの大好き、二言目には「めんどくさい」が口癖ですよね。
あわてない、あわてない。一休み、一休み…。
ソレ一休さん
これは脳の機能がそうなっているから仕方がありません。
思考系をはじめ、理解系、記憶系、伝達系、感情系、聴覚系、視覚系、運動系全ての系統がすぐやる気を失います。
やってらんねー
しかし体を軽く動かし、運動系脳番地をちょっぴり刺激してあげると、あーら不思議!連動して他の脳番地も活発化して覚醒状態になります。
そのためには考えずに動ける何かを習慣的に組み込んでいくことが、怠け者の脳を働き者に改心させる近道。
良い習慣を定着させるには、まず運動系脳番地を刺激させるものが吉です。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は脳内物質のセロトニンやドーパミンも分泌させてくれるので、脳機能向上をはじめ、自己肯定感の向上、健康増進など良いことしかありません。あくまで適度な負荷が良いので、やり過ぎてオーバーワークにならないように気をつけましょう。
とはいえ、いきなりやるのはハードルが高いので、まずは軽い散歩から始めてみるのが良いでしょう。
「まず動く」の初動としてとりまジャージに着替えるだけ、外に出てみるだけ、など簡単にできる行動から始めましょう。それだけで運動系脳番地や視覚系脳番地の活性化になるはずです。
また自宅の部屋のレイアウトなども動きやすいようにしておくと良いでしょう。
出不精な人は、それに伴って室内環境も動きにくい仕様になっています。
広くない部屋にこたつ、ソファーなどまったりするもので部屋が占有されてると行動の可動域が狭まり、動くのが億劫になります。動きやすい環境にするには、断捨離して余分な家具を減らし、極力部屋を広くする工夫が必要です。
休憩もこたつやソファー、畳やラグマットに寝そべるのではなく、すぐに立ち上がれる椅子などが理想的。
私は自室を歩き回れる程度に広くとって休める場所はベッドくらいにしています。基本はパソコンのデスクで本を読んだりパソコン作業したり、動画視聴したりして過ごすようにしています。
皆さんも脳力向上のため、まずは部屋の片付けから始めてみませんか?
ドーパミンの扱い方で、人はバカにも賢くもなれる
記憶力強化に役立つのはドーパミンです。
しかし、それと同時に私たちを依存症の地獄へと陥れる黒幕でもあります。
アルコールを断ち、脳の力を伸ばすにはこのドーパミンの正体を知っておく必要があるでしょう。
しかしこれは飲酒でも同じですよね?
アルコールを飲むと、即座にドーパミンが放出され、厄介なことにこの快楽が感情系、記憶系、思考系にバッチリ刷り込まれちゃうわけですね。
知ってるし
依存性物質に冒されてしまうと厄介なドーパミンですが、正しく理解すれば脳力向上のエネルギー源にもなります。
前述の通りワクワクしたポジティブな感情で勉強すれば、感情系と記憶系が結びつき記憶の定着が向上します。
なのでお酒以外でドーパミンを出す方法を見い出せば、報酬系を味方につけ脳力向上に効果バツグンなのです。
脳は単純で騙されやすい…それ故に飲酒という安易な手法で報酬を求め依存していく。
ですから、その単純脳を逆手に取ってスイーツや好きな動画、ゲームなどお酒以外の「ご褒美」を用意しましょう。
脳は単純なので、代替物を用意すれば意外とそれで、コロッと騙されます。
- 勉強後にそれをゲットできる設定を確立すれば、勉強ができた達成感でドーパミンゲット!
- 断酒が継続できた自己肯定感でドーパミンゲット!
- ご褒美タイムの報酬でコレまたドーパミンゲット!
電光石火のトリプルプレイ!
3連チャンのドーパミンで記憶力が爆上がりすること間違いなし!
断酒の継続には自身の動機づけとしての「ストーリー」や「エピソード」が欠かせません。
なぜ、自分は禁酒、断酒をしたいのか。
禁酒、断酒を継続するにはどういった工夫が自分にとって有効か。
禁酒、断酒を続けていき◯ヶ月後、◯年後、自分はどうありたいのか、どういった望みを叶えたいのか。
つまり禁酒、断酒を継続すれば、アルコールが体や脳から抜けていくといったフィジカルな効果とはまた別に、自身の禁酒、断酒継続の人生ストーリーの意味付けとして、メンタルな効果として脳機能の向上が期待できるということなのです。
脳は我慢が嫌いです。我慢による禁酒、断酒はいずれ多くの方が破綻します。
悪い習慣をなくすには、新たな、自身にとって有益と強く思える新しい習慣を上書きしなければ継続は難しいでしょう。
脳は新しい体験、環境に刺激を受けて活性化します。
断酒を継続していくには、新しい環境、新しい体験などでどんどん脳を刺激していくアクティブさが必要不可欠。
そしてそれはお酒の未練を断ち切ると同時に脳機能の向上にもつながり、結果としてアルコール以外でドーパミンがゲットできるという黄金パターンが確率するのです。
年代別、脳のトリセツ
20代の脳の特徴
理解系脳番地が未成熟なので、物事を理解したり、面白がったりする特徴が30代以降と比較して少ない。
20代前半までは無意味記憶がまだ優位なので、見たもの・聞いたものを単純に記憶することは得意。
おすすめの脳の使い方は伝達系脳番地を鍛えよう。
音読したり、 人にわかりやすく伝える力を磨いたりすることで、伝達系が発達する。
30代の脳に向けて、浅く、広くでもいいので、幅広い分野の知識を身につけることが大事。 本の多読がおすすめ。 幅広い物事の知識を身につけ、 疑問や興味を持ち始めると、 未熟な理解系脳番地も働きやすくなる。
脳の情報操作能力、言語操作能力を上げるために積極的に運動して、 運動系脳番地を働かせよう。
30代の脳の特徴
無意味記憶に対して意味記憶が優位になる。物事をきちんと理解することで、記憶に定着するようになる。
記憶や理解に関連する超側頭野が成長のピークを迎える。
おすすめの脳の使い方は超側頭野の成長に欠かせない体験学習を軸にしよう。
実際に体験をして知識を身につけることで、 運動系・視覚系・聴覚系・思考系・理解系脳番地のネットワークが強化され、脳がより効率よく働くようになる。 脳の個性を確立させる助けになる。
20代から専門性の高い仕事に従事している人の場合、30代半ばから新しいことをやりたがらない 「脳のおじさん化」が始まる人もいる。 そういったケースでは、おじさん化を防ぐためにも、仕事でも趣味でも、新しい分野へ挑戦して脳を活性化させることが大事。
40代の脳の特徴
理解力に富み、脳の心技体が揃ったまさに脳の成熟期!
情報を分析・理解する超頭頂野の成長がピークを迎える。
おすすめの脳の使い方は理解系脳番地が発達して高度化するのが40代。
自分が学び理解したことを、人のためにアウトプットすることで、より知識が定着し、さらに新しい気づきを発見できる。
自己客観性と応用力が身についているので、これまで積み重ねた知識や学びを社会に還元するような思考を育てていこう。 独立開業に向くのもこの時期。 社会とのつながりを強く意識することで、人生における新記録を樹立できる。多忙を極めるなかでも、自分の学びの時間を確保することが必須。
このとき新しい勉強にチャレンジすることで50代以降の脳力に差がつく。
50代の脳の特徴
これまでと比べて、 記憶系脳番地の衰えを実感し始める人も出てくる。
実行力や判断力を司る超前頭野の成長がピークを迎える。
おすすめの脳の使い方は50代以降からは、加齢によって、 脳に老廃物が溜まりやすくなる。
睡眠の質の向上と運動を意識することで、老廃物を排出しやすくなる。 睡眠と運動時間を確保し、脳を衰えさせない生活を組み立てることが大切。社会的にも上の立場になり、 傾聴する機会が増えることで聴覚系脳番地が発達する。
一方で、 現場から離れることで運動系と視覚系脳番地が衰えてくる人も出てくる。 ウォーキングを習慣にして運動系脳番地の衰えを回避する。他分野に触れるなどして、いかに自分をワクワクさせるかが、脳を衰えさせないカギになる。 生きがいが見つからない人は、10代や20代の頃にハマっていたもの、音楽、運動、趣味などに再チャレンジするのもおすすめ。
60代の脳の特徴
これまでの脳の使い方によって、脳力の格差が広がる世代。
運動機能の衰えにより運動系脳番地も衰えてくる。
おすすめの脳の使い方は脳の仕組みは衰えるけれど、脳細胞の成長力は変わらないので、日常のなかでいかに脳を刺激するかが大切になってくる。
手先を動かしたり、会話をしたり、新しい趣味を見つけたりと積極的に脳を刺激しよう。
身体と脳の機能の衰えを分離できないと自覚し、歩く、指先を使う、眼球を動かすなど全身をまんべんなく動かすようにして運動系脳番地を衰えさせないようにする。
60代以降は新しいコミュニティを開拓し、新しく関わる人も増やし、行動範囲を絶対に狭めないことが必須。行動することで、 運動系・視覚系・聴覚系を刺激でき、さらに人と会って話すことで記憶系・伝達系脳番地も活性化させられる。話す機会が減ると言語能力が衰えて、コミュニケーション能力も下がる。音読を習慣にするのがおすすめ。
学びや成長の天敵、それがアルコール
これまで見てきたように、私たちの脳は40代以降からが最も「使える」状態になるという嬉しい事実がわかりました。
しかし考えてみれば皮肉なもので、日本人の多くがアルコール依存症になってしまう年齢の比率は、
男性では50代がピーク、
女性では30代がピークという統計が出ています。
ご存知の通りアルコールは飲み過ぎると脳細胞を破壊して、脳の萎縮を起こすことが様々な研究結果から明らかになっています。アルコールは例え少量でも飲めば脳を萎縮させ、健康被害リスクを高めます。
昔のわいもその一人
まして近年の若者はあまりお酒を飲まないことが分かっています。
そんな今の若者がこの先、コスパもタイパも悪く、なおかつ脳機能を毀損すると分かっている飲酒を避けて生活していくと仮定しましょう。
そんな彼らが40代、50代になったとき、日本の生産性や文明レベルはかつてないほどの高次元になっているかもしれません。
そんな未来が来るかもしれないのに、今飲酒などしてせっかくの脳みその最盛期をフイにしてしまうのは考えもの。
今の飲酒が未来の老害につながってしまいます。
来たるべき未来に若手以上の活躍をしていくためにも、今から断酒をして脳機能を爆上げして行きましょう。
今回解説したのはほんの一部です。ぜひ本書を手に取って読み、あなたの脳機能の更なる向上を図っていただきたいです。