禁酒、断酒を決行し、しばらく続けていくと、自分の身体にどれくらいの良い影響が出てきているのか気になりますよね。
健康診断などで知ることが出来ますが、会社員の方なら会社の健康診断は年に一回だったり、自身で病院に行ってやるにも時間とお金がかかってしまいます。そこで、おすすめしたいのが献血です。
献血なら無料で、血圧をはじめ採血した血液から自身の生化学検査の数値を詳細に知ることが出来ます。元酒飲みなら当然気になる、「γ(ガンマ)-GTP」を始め様々な数値が変化していくのを確認できれば、断酒のモチベーションも俄然上がっていきます。
ただ、これらの検査項目であなたが健康であるか否かを判断することはできません。
あくまで目安の一つとしての参考値とお考えください。
断酒4ヶ月で「γ(ガンマ)-GTP」が劇的に変化
禁酒、断酒を始めたら自身の体にどれくらいの変化が出たのかは誰でも気になるところだと思います。
特にアルコールを常飲していると肝臓に多大な負担がかかるのは周知の事実で、とりわけ肝臓の健康状態を数値化した「γ(ガンマ)-GTP」などの数値がとても有名です。
献血の際に行う採血で様々な検査成績を知ることが出来、前述の「γ(ガンマ)-GTP」も数値を可視化して前回、前々回の検査結果と比較して確認することが出来ます。
「日本赤十字社」によると「γ(ガンマ)-GTP」の検査項目における説明では
肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素です。上昇する疾患は閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などです。病気がなくても長期飲酒者では上昇することが多く1ヶ月位禁酒するとある程度正常化します。
日本赤十字社HPより
とあります。ちなみに基準値は”9〜68”だそうです。
以下が直近から3〜4ヶ月程度遡った献血による私の検査結果の比較になります。
断酒から4ヶ月で大幅に改善
断酒を始める前は数値が基準値を超える「140」を上回ることも多かったのですが、
断酒を始めて3週間経ったぐらいの数値が「98」でした。(2020年11月下旬)
基準値を超えてはいますが、飲んでた頃よりは落ち着いている感じです。
そこから更に1ヶ月経った頃は(断酒開始1ヶ月半)「106」で、前回よりも少し上がっていますが誤差の範囲内でしょう。(2020年12月下旬)
そこから更に2ヶ月半経った頃には(断酒開始4ヶ月)「39」と数値が一気に基準値内にまで下がりしました。人によって数値の改善には個人差が出ると言われています。(2021年3月中旬)
肝臓の回復能力は非常に高く大抵の人は飲酒さえ止めれば、立ちどころに改善されますが、
一方で「肝臓は沈黙の臓器」ともいわています。
痛みを感じないぶん悪化の自覚をすることがなく、一度破壊されてしまうと回復は困難とも言われているので、労る意識を怠ると最悪、後戻りできなくなってしまいますので気をつけましょう。
ネットで簡単!「ラブラッド」に登録しよう
献血できる場所はHPで確認できる
「日本赤十字社」のHPから献血をできる場所を調べることが出来ます。
HPのトップページから、「献血する」の項目をクリックして自身のお住いの都道府県を選択すれば、
常設施設の献血ルーム、移動施設の献血バスを調べられます。
献血バスは運行の予定表も見ることが出来、市町村を始めとする献血会場、受付時間などを検索することが出来て便利です。
お住まいの地域から常設の献血ルームが遠い方は献血バスの運行予定を調べて行けそうな場所、日時を調べておくと良いでしょう。
「ラブラッド」という会員サービスに入会していれば、献血の予約もできるので、入会することをおすすめします。入会には一度献血に行って「献血カード」作る必要があります。
「献血カード」を作る際には自身の住所や電話番号などの個人情報を記載する必要があります。
免許証などの身分証明できるものの提示も必要なので、初めて献血する際にはご用意ください。
受付の方が手順などを丁寧に説明してくれるので、身分証と献血の意志だけあれば、適応年齢なら基本誰でも献血は出来ますが、献血前の質問、問診や血圧・体温測定の内容次第では献血が出来ない場合もあります。
- 当日の体調不良、服薬中、発熱等の方
- 出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方
- 一定期間内に予防接種を受けた方
- 6カ月以内にピアスの穴をあけた方
- 6カ月以内にいれずみを入れた方
- 外傷のある方
- 動物または人に咬まれた方
- 特定の病気にかかったことのある方
- 海外旅行者および海外で生活したことがある方
- 輸血歴・臓器移植歴のある方
- エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方
- クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
- 妊娠中、授乳中等の方
- 新型コロナウイルスの検査を受けた、診断された等の方
お心当たりの有る方は上記記載のリンクからHPにてご確認ください。
「ラブラッド」に会員登録すれば検査結果はネットで翌日に確認できる
献血をする際に献血の検査結果を受け取るのを希望すれば2週間後くらいに隠蔽ハガキで「検査結果のお知らせハガキ」を受け取ることが出来ます。
前項で記述がある「ラブラッド」に会員登録しておくと早ければ翌日にはメールでお知らせが来るので、メール内にあるリンクからサイトにログインすれば検査結果を早く知ることが出来ます。
ハガキの検査結果では直近から5回分までの結果が記載されていますが、サイト内ならかなり以前まで遡って検査結果を確認することが出来るので、長期に渡り自身の採血検査結果を管理できます。
TwitterやfacebookなどのSNSアカウントをお持ちの方はそのアカウントから入会することも出来ます。また、献血後にはサイト上から自身の次回の献血可能日までの日数なども知ることが出来ます。
会員なら献血予約もネットで簡単
「ラブラッド」に会員登録していれば、スマホなどネット上からいつでも献血の予約をすることが出来ます。
全国にある常設の献血ルームでの予約はもちろん、移動施設の献血バスでの予約も可能です。
献血をする場合「全血献血」なら約30分、「成分献血」なら約1時間程度かかります。事前の問診や採血などを合わせると1~2時間ほどがかかります。
予約をせずいくと混んでいるときなどは更に1~2時間以上の待ち時間が発生しますので、後に他の予定がある場合は献血するのが難しくなります。
そこで、自身の予定に合わせて、都合のいい日時に予約をしておくことでスムーズに献血ができ、その後の予定にも滞りがなくなります。サイトにログインして、希望する献血会場から、予約可能な時間帯を選ぶことが出来ます。
先約がある時間帯は予約できませんが、自身の予定と照らし合わせて都合な良さそうな時間帯を選んで、予約しておきましょう。予約のキャンセルもサイト上から簡単にすることが出来ます。
全血献血より成分献血がおすすめの理由
献血には主に2つの献血種類があります。
全血献血には400ml献血と200ml献血があり、血液中のすべての成分を献血していただく方法です。
一方、成分献血には血小板成分献血と血漿成分献血があり、成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法です。ですから成分採血は身体への負担も軽く、多くの血漿や血小板を献血していただける特長があります。
日本赤十字社では、輸血を受ける患者さんへの安全性をより向上させるために、献血基準を満たした方には400mL献血、成分献血のご協力をお願いしています。
日本赤十字社HPより
全血献血の場合200ml献血だと次回の献血可能日まで、4週間。
400ml献血の場合は次回の献血可能日までは成分献血で8週間、
再度全血献血の場合は男性で12週間、女性で16週間の期間が必要です。
成分献血だと血小板成分献血、血漿成分献血ともに2週間後には献血をすることが出来ます。
「赤十字社」において献血の際は成分献血、とりわけ血漿成分献血の協力を求めています。
理由は血漿成分献血によってそれらを原料とする難病者用の製剤を作ることができるためです。
献血で健康管理しながら社会貢献
自身の健康管理を細かく把握するためにも、そして難病と闘う方々の手助けのためにも時間を見つけて、なるべく血漿成分献血の協力をし、社会貢献をしたいものです。
ちなみに私は献血30回記念で今治のフェイスタオルをもらうことが出来ました。
献血ルームに行けば、大抵のところではソフトドリンクやお菓子が無料で提供されますし、献血をしながら献血ルームが所有する漫画や雑誌、映画のDVDなどを鑑賞出来たりします。
ただ、最近はコロナの感染予防対策で一時的に使えなくなっていましたが、いずれは使用が再開されると思います。
休日など時間に余裕があるときなど、暇つぶしにでも、デートにでも使えば時間を有効に使えると思うので、この記事を読んで献血に行きたくなっていただければ幸いです。